シミがかさぶたみたいにとれる方法についての記事です。カソーダやレーザー治療の、メリットと注意点などについても詳しく解説しています。
シミの種類やタイプをチェック!見分け方はあるの?
肌に形成されるシミと聞くと、黒や茶色の点々がおでこや頬っぺたを中心に出来るイメージがあります。
しかし、シミには複数の種類やタイプがあり、症状の特徴や対策方法には違いがあるのです。
シミの種類やタイプは?
以下では、シミの種類や見分け方に関する説明をしているので、自分の肌に引き起こされた症状と照らし合わせてみてください。
雀卵斑(そばかす)
雀卵斑(そばかす)は、直径数ミリ以下の小さなシミができる症状です。
- 3歳頃から出始めて思春期辺りに目立つようになる
- 色白の方に多く頬や鼻付近に形成される
- 顔全体に散らばったようにできることも多い
このような見分け方で他のシミと区別でき、遺伝的な要因が深く関係しています。
生まれつき肌へとポツポツと形成されるので、コンプレックスの大きな原因となります。
また、太陽の紫外線による影響と重ねり合うと肌のターンオーバーが乱れ、斑点が濃くなりやすいのです。
化粧水や美容液など美白成分を含む化粧水で薄くする事は出来ますが、雀卵斑(そばかす)を完全に消し去る事は出来ません。
そのため、美容皮膚科や美容クリニックで実施されているレーザー治療で除去するのが一般的です。
・皮膚の浅い部分に照射して濃いシミにも対応できる「Qスイッチルビーレーザー」
・IPL(光)とRF(高周波)を同時に当ててシミを消す「フォトRF」
・肝斑の改善だけではなくハリやキメも整えられる「レーザートーニング」
・イボやほくろの除去としても使われている「炭酸ガスレーザー」
レーザー治療は、これらの種類に大きく分けられるものの、遺伝性の雀卵斑(そばかす)は再発しやすいので、施術を受ける前に医師の説明をしっかりと聞いておいてください。
老人性色素斑
老人性色素斑は、「年齢を重ねてから若い頃ではなかったシミが形成されるようになった」と悩んでいる女性に多い症状です。
日光黒子とも呼ばれており、老人性色素斑にどんな特徴があるのか見ていきましょう。
- 平面で境界がはっきりとした黒っぽいシミができる
- 中年以降に増えやすくほお骨の高い部分やこめかみにできやすい
- 初期は薄いが時間の経過で濃くなったり広がったりする
- 太陽の紫外線を浴びることで悪化しやすい
老人性色素斑の最大の原因は太陽の紫外線で、肌の老化によるターンオーバーの遅れと合わさって、メラニン色素が肌の奥へと沈着します。
若い頃であればターンオーバーがスムーズなので、紫外線を浴びてメラニン色素が増えたとしても、生まれ変わる段階で体外へと排出されるのです。
しかし、長期間に渡って晒され続けていると数十年の年月を経て老化し、過剰なメラニンを排出出来なくなって、シミとして肌の表面にあらわれるメカニズムとなっています。
生きていく中で日光を浴びるのは当然ですし、体内時計を整える働きもあるので太陽光は重要な存在です。
だからと言って紫外線対策を怠っていると、ダメージが積み重なって年齢を重ねた後に肌トラブルへと繋がるので、若い頃から日焼け止めや帽子を使ってUVケアを行いましょう。
肝斑(かんぱん)
肝斑(かんぱん)は、左右対称で顔にシミができるのが特徴で、顎や頬、鼻の下といった部位に出現します。
30代~40代の女性が悩みやすく、閉経によって消えていくので、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが発生と深い関わりを持つのです。
一口に肝斑(かんぱん)と言っても複数の種類やタイプに分かれ、どのように見分けるのか以下ではまとめてみました。
- 両側の頬にもやっと広がり、面積が広いので顔全体がくすみやすい
- 頬骨に沿って左右対称でシミが形成される
- 目尻の下やこめかみ付近にポツっと小さなシミができる
- 左右対称だが頬骨に沿ったり目尻に広がったりと位置が異なる
- おでこやフェイスラインにも出現する
目の周りには出来にくい特徴があり、薄く広がってハッキリと分かりにくい症状も出やすいので、気付かないケースも少なくありません。
「人から顔色が悪いと言われていたけれど、体調不良ではなくて肝斑(かんぱん)が原因だった」という女性もいます。
また、他のシミとは違って皮膚科のレーザー治療では改善できず、肝斑(かんぱん)に高出力のレーザーを照射すると逆に濃くなるので厄介です。
・美白効果や抗炎症作用を持つトラネキサム酸が含まれた内服薬を服用する
・ハイドロキノンやビタミンC誘導体を含む外用薬を塗布する
個人の症状に合わせて上記のような対策が適しており、「シミができたらレーザーで消す」と間違った認識をしないようにしましょう。
脂漏性角化症
脂漏性角化症は中年以降にあらわれやすく、女性も男性も性別に関係なく悩まされるシミの一つです。
太陽の紫外線や先天的な要因が引き金で、角化が進んで隆起しているのでイボ状に盛り上がっています。
- 通常のほくろとは違って表面がザラザラとしている
- 茶色ではなく黒い点々が形成されることもある
- 放置すると皮脂と混ざり合って出っ張りができる
脂漏性角化症にはこのような特徴があり、良性の治療でも顔の目立つ部分に出来るからこそ治療を希望する方が増えています。
しかし、雀卵斑(そばかす)や老人性色素斑とは違って、美白化粧品ではほとんど効果がありません。
毎日の丁寧なスキンケアで肌の状態を整えるのは大事でも、シミ自体を消す事が出来ないので、皮膚科での炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)を受ける必要があります。
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)を照射して皮膚を浅く削り取る方法で、低温火傷を起こす凍結療法と違って炎症による痛みや傷跡が少ないのがメリットです。
遅発性両側性太田母斑
あまり聞き慣れない病名かもしれませんが、シミの中には遅発性両側性太田母斑と呼ばれる種類もあります。
- メラニン色素を生成する色素細胞のメラノサイトが異常に増殖して引き起こされる
- 頬や目の周りに生まれつきある茶褐色や青色のあざ
- 生後1年の赤ちゃんにあらわれる場合と思春期頃に拡大する場合に分けられる
このような特徴があり、軽症だと診断が難しいので、クマやそばかすと間違われるケースは少なくありません。
遅発性両側性太田母斑は美白化粧品では効き目がないので、脂漏性角化症と同じようにレーザー治療が必須です。