シミ取り、と言えば美容外科を思い浮かべる方も多いかもしれません。
ですが、皮膚科でシミ取りを行う事が出来ます。
皮膚科でシミ取りをするメリットは、皮膚の事に精通した専門医が治療してくれるので、アフターフォローが充実しているという事が挙げられます。
美容のための病院という事もあって、美容外科では健康保険は適用されにくいと言う特徴があります。
場合によっては適用される治療もありますが、一般的な皮膚科より適用はされにくいため、皮膚科でシミ取りを行う人は多いのです。
治療方法に至っては、外用薬、内服薬、レーザーと様々な治療方法があり、シミの状態によって治療に用いられる方法は変わってきます。
費用も外用薬・内服薬で治療できれば安価に済みますが、レーザー治療となると、治療器の種類や治療する部位、大きさ、回数によって費用は大きく変動します。
健康保険が適用されれば比較的安価に済みますが、適用されなければ全額実費負担になってしまうので、多く見積もっておいた方が良いかもしれません。
当ページでは、皮膚科をシミ取りで行う際の治療内容や費用について記載していきます。
目次
シミ取りは皮膚科に行った方が良い?
始めに述べた通り、皮膚科には皮膚の事に精通したドクターがいます。
美容外科のドクターがプロフェッショナルではない、というわけではありませんが、美容外科はあくまでも『外科』なのです。
そのため、どうしても皮膚科よりも専門性が劣ってしまいます。
実際、美容外科で高額治療したが治らず、皮膚科に行ったら短期間で治ったという事例があります。
これは、シミの種類に対して誤った治療を行っていたからなのです。
初めから皮膚科へ相談していれば、適切な治療が行われ、時間もお金も無駄にならなかったのかもしれません。
皮膚のことは、皮膚科専門医にお任せした方が安心と言えます。
シミ取りをしてくれる病院(皮膚科)の選び方
まず、シミといっても種類・症状は人によってそれぞれ違います。
という事は、様々な治療法を備えた皮膚科を選ぶのが良い、という事になります。
しかし、沢山の治療法を備えていても、通いやすくなければ気持ちの良い治療が出来ないですよね。
口コミや問い合わせした時の対応、病院の雰囲気、無理なく続けられそうな価格かなどを下調べしてみると良いでしょう。
また、こんな時はやめておけ!というポイントがいくつかあります。
- 問い合わせした際に専門用語を並べた難解な説明をしてくる
- 高額な治療方法やアフターケアを無理強いしたきた
このような病院は、分からないままに治療を進められて、いつの間にか高額な費用を請求される・・・なんて事になりかねませんし、安心も信頼も持てません。
患者に寄り添う信頼できる医師のもとで、納得のいく治療をするためにも病院選びは慎重に行いましょう。
皮膚科でのシミ取りの方法
皮膚科でのシミ取りの方法は、大きく分けて3つあります。
外用薬の塗布
まず1つめに外用薬の塗布です。
外用薬には代表的なものに、シミを漂白する『ハイドロキノン軟膏』とメラニンを排出させる『トレチノイン軟膏』があります。
いずれも強い薬なので、医師の指示をきちんと守って使用する必要があります。
内服薬の服用
2つめに内服薬の服用です。
メラニンの発生を抑止する『トランサミン』、高い抗酸化作用を持つ『ビタミンC誘導体』、若返り成分との異名をもつ『ビタミンE』、美白効果が期待できる『L-システイン』が処方されます。
医師によっては、他にも処方がある場合もあります。
レーザー治療
そして3つめはレーザー治療です。
最も早くシミを取る方法がレーザー治療になります。
シミの大きさによっては痛みを伴うため、部分麻酔をしてからレーザーを当てます。
レーザーは早くて確実、と思うかもしれませんが、シミの種類によってはレーザー治療が逆効果となりレーザー治療が行えません。
また、場合によっては、一度取れたが時間が経ったらシミが濃くなったという事例もあるようです。
この3つの他にも、液体窒素を使って焼き切る、という方法もあるようです。
どの方法にも必ずメリット・デメリットはありますが、医師とよく相談をして決めるとよいでしょう。
皮膚科のシミ取りはオススメ?
皮膚科でも、美容外科でも治療方法はほぼ同じです。
ですが、美容外科での治療は、レーザー治療がメインとなります。
高額なレーザー治療を行わずとも、皮膚科では外用薬・内服薬で行われます。
また、肌トラブルが起きても専門の医師がいるので、安心して治療を続ける事が出来ます。
美容外科で何十万、何ヶ月とかけたものの治らず、皮膚科で「シミの種類が分かって3ヶ月で治癒した」という事例もあります。
まずは皮膚科という意味でも、皮膚科でのシミ取りを検討してみるのも良いでしょう。
皮膚科でのシミ取りの費用・金額は?
シミ取りの費用は病院によりますが、大体が30,000円~40,000円以内で完治しています。
多い方でも、100,000円以内といったところでしょうか。
外用薬・内服薬だと1,000円~8,000円、レーザー治療だとシミの大きさによって金額は変わってきますので、一概には言えませんが、3,000円~20,000円といったところでしょうか。
どちらも保険が適用されるかどうかでも金額が大きく変わってきます。
しかしながら、診察代と薬の処方代と両方合わせても、そんなに高額になることはないようです。
皮膚科は健康保険は適用されるの?
健康保険というのは、健康のための治療に適用されるものです。
そのため、多くは美容目的のシミ取りにはほぼ適用されない、と考えておいた方が良いでしょう。
しかし、一般的に適用されない老人性色素斑を保険治療で行っている病院もありますので、一概に保険は適用されないとは言い切れません。
ハイドロキノン軟膏の処方も通常自費となりますが、医師の診察と診断、シミの症状によっては保険適用で処方される場合もあるようです。
いずれも自身のシミの症状・状態で保険適用の有無は決まると思いますが、医院によるとも言えるのではないでしょうか。
診察の際、医師に確認してみるとよいでしょう。
皮膚科のシミ取りで掛かる期間は?
治療法とシミの状態によって、皮膚科でのシミ取りに掛かる期間は違います。
外用薬・内服薬での治療は、どうしてもレーザー治療より長期間の治療となりますが、3ヶ月から長くても2~3年です。
1ヶ月で薄くなったという方もいますが、短くても3ヶ月は掛かると思った方が良いでしょう。
レーザー治療では、1ヶ月~3ヶ月ほど掛かります。
レーザーは照射後、摩擦や紫外線を避けなければならないため、1ヶ月くらいは注意が必要です。
また、小さななものは1回の照射でシミが取れるので、1ヶ月くらいで完治すると思います。
ただし、大きかったり濃いものは、複数回レーザーの照射が必要となるため、数ヶ月みる必要があります。
状態によっては、レーザー治療の後、外用薬や内服薬での治療を継続する場合もあるため、1年ほど治療を続けた事案もあります。
早く取ってしまいたいシミですが、焦った治療で肌トラブルを起こしたり、逆に濃くなってしまっては意味がありません。
薬での治療かレーザーでの治療かを選択するのは患者自身ですが、医師と相談の上ベストな方法で治療を進めましょう。
産後のシミが気になる!授乳中のシミ取りはできる?
妊娠したら、出産したらシミが濃くなった!という話をよく聞きます。
かくいう私も、もともとあったソバカスが濃くなり、目元のシミが目立つようになってしまいました・・・。
仕事をやめた、または育休中で時間もあるし、今のうちに取っちゃいたい!そう思う方も多いのではないでしょうか。
でも授乳中だし・・・母乳に影響はないのかな?と思っていることでしょう。
結論から言うと、授乳中のシミ取りは『不可能ではない』です。
分かりにくい答えですが、出来ない事とはないですが、通常通り治療を行うのは難しいという事です。
まず、母乳育児を続けるのならば、外用薬・内服薬でのシミ取り治療は行えません。
シミ取りに使う薬品の全ての成分が、微量ではありますが、母乳に移行することが確認されています。
レーザー治療ですが、レーザー自体は母乳に影響する心配はほとんどありません。
ですが、治療の際に行う麻酔や術後の外用薬や内服薬の成分が母乳に移行してしまうので、シミの状態、治療方針によっては、授乳中は行えない場合があります。
それでは、「授乳中はシミ取りが出来ないの?」と心配すると思います。
授乳中でも影響のない方法でレーザー治療を行ったり、またはそれ以外の方法でシミ取りしてくれる皮膚科があります。
そのため、病院に足を運ぶ前に一度電話などで確認を取り、授乳中でも治療してくれる病院を探すと良いでしょう。
皮膚科でのシミ取りについてのまとめ
皮膚科でのシミ取りは、難しい治療は一切なく、薬を塗るだけ・飲むだけ・レーザーを当てるだけと、簡単に出来る事が分かったかと思います。
治療中の日常生活における日焼け防止など気を付ける事もありますが、医師の指示をしっかり守って治療に当たれば、短期間で長い間悩んでいたシミを解決する事が可能です。
費用も、症状と医院によっては健康保険が適用されます。
今まで市販治療薬で効果を得られなかった方も、美容外科でどうにもならなかった方も、安い治療費でシミ取りをする事が出来ます。
また、万が一肌トラブルが起きても、皮膚の専門医がいるので安心ですね。
産後気になるシミも、皮膚の専門医がきちんとママと赤ちゃんに安全な方法で治療してくれるので、相談してみると良いでしょう。
シミの一種である肝斑がメディアで取り上げられてから、シミ取りのために皮膚科を選ぶ人が増えています。
皮膚科でのシミ取りの技術も日々進歩しています。
「シミが取りたい」そう思ったら、皮膚の専門医が対応してくれる、皮膚科に足を運んでみてはいかがでしょうか?