シミを消す医薬品は数多く販売されており、現在では身体の内側からアプローチする飲み薬や内服薬が注目を集めています。
飲み薬や内服薬⇒身体の内側から成分が行き渡る
このような違いがあり、シミの直接的な原因となるメラニン色素の排出を促したり肌のエイジングケアを促したりと効果は様々です。
しかし、医薬品と分類されている場合は、副作用のリスクがあるので注意しなければなりません。
服用するシミ改善薬や配合されている成分によって副作用の程度は異なりますが、本来の主作用とは違った症状が出る点では一緒です。
- 成分によってどんな副作用のリスクがあるのか知りたい
- 不快な症状のリスクがないシミ改善薬を服用したい
- 安全な方法で肌荒れなどのトラブルを改善したい
目次
シミ消しの薬の副作用は?
前述のような疑問を抱えている方は、シミを消す成分の効果と副作用の情報について一度チェックしておきましょう。
トラネキサム酸の副作用
アミノ酸の一種のトラネキサム酸は、シミ改善薬の中に配合されている代表的な成分です。
・メラニンが作られる動きをブロックして頑固なシミの改善に役立つ
・アレルギー症状や腫れなどの炎症を抑える効果も持つ
トラネキサム酸にはこのような特徴があり、トランシーノIIやシナールといった医薬品が有名となっています。
トラネキサム酸を体内に取り入れる事により、シミを発生させるプロスタグランジンの伝達を阻害してくれます。
メラニンの生成が抑えられて、シミやそばかすを防げるというメカニズムです。
メラノサイトの活性化をブロックして、顔の左右対称にシミができる肝斑の治療にも有効と言えます。
しかし、医療現場で使われている成分なので、副作用に気を付けなければなりません。
長期間に渡る服用でリスクは高くなり、どんな症状が引き起こされやすいのか見ていきましょう。
- 血液が固まりやすくなって血栓が生じやすい
- 腎不全の人は脳梗塞や心筋梗塞血栓性静脈のリスクがある
- 食欲不振や吐き気などの消化器系の症状が出る
- 胸やけや嘔吐が引き起こされることもある
トラネキサム酸を含む医薬品の服用で不快な症状が引き起こされた場合、速やかに服用を中止してドクターへと相談すべきです。
授乳中や妊娠中の女性は、ホルモンバランスの乱れによって、シミを中心とする肌トラブルで悩まされやすいと言えます。
自分勝手な判断でシミ改善薬を服用するのは危険なので、事前に医師へと伺ってみてください。
ハイドロキノンの副作用
内服薬ではなく、外用薬やクリームの中にはハイドロキノンが含まれている事があります。
・黒ずみの改善に繋がる
このようなイメージのある成分で、ハイドロキノンにはシミの元となるメラニン色素を作るメラノサイトの働きを抑制し、メラニンを作られにくくしてくれるのです。
ハイドロキノンの濃度が高ければ高いほど色素沈着の改善効果は高くなりますが、それだけ副作用のリスクも同時に高くなります。
- 安定性が悪く酸化した際に生成されるベンゾキノンが肌へと刺激を与えて赤みや痒みを引き起こす
- ハイドロキノンを塗布した後に紫外線を浴びると色素沈着が酷くなる
- 濃度が高い医薬品を塗り続けると必要以上に肌が白くなる白班で悩まされる
- 肌の深い部分まで入り込んでメラニン色素を作るメラノサイトを逆に破壊する
ハイドロキノンを含む外用薬やクリームには上記の弊害があり、「使用期限を守っていない」「紫外線対策を怠っている」といった方は要注意です。
そこで、副作用なくシミやそばかす、黒ずみなどの肌トラブルを改善するために正しい使い方をまとめてみました。
2.24時間が経過して肌の赤みや痒みといった症状が出ていなければ問題なく使える
3.洗顔して肌を清潔な状態にした後に化粧水や乳液を使って肌へと潤いを与える
4.肌を整えた後に適量のハイドロキノンクリームを塗布する
5.シミのない部分に塗ると白班のリスクが高くなるので綿棒を使ってピンポイントで塗布する
何も危険性の高い外用薬というわけではありませんし、使い方を間違えていなければ重篤な副作用で悩まされることはないのです。
肝斑やシミを改善するレーザー治療にも副作用あり
内服薬や外用薬に加えて、肝斑やシミを改善するレーザー治療にも副作用があります。
確実にシミを消したい方にレーザー治療は注目を集めており、どんな種類に分けられるのか見ていきましょう。
レーザー名 | 概要 |
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YAGレーザー | 老人性色素斑(シミ)やタトゥーの除去として使われている |
Qスイッチルビーレーザー | 皮膚の深い部分に照射してシミやアザを消す |
フォトRF | 皮膚組織を傷付けずにシミやくすみなどのトラブルに効果を発揮する |
フォトフェイシャル | 多種多様な周波の光線を肌へと照射して色素沈着を改善する |
レーザートーニング | 弱いパワーの光を当てて肝斑やくすみを改善する |
個人の症状によって適した処置は異なり、美容皮膚科や美容クリニックへと受診すると医師が診察してピッタリの治療を見つける形となります。
どの種類のレーザーでも100%有効とは言い切れず、以下の副作用が報告されているのです。
- 一度消えた色素沈着が以前よりも濃いシミとなって肌にあらわれている
- 光線の照射による刺激で蕁麻疹が引き起こされる
- 細菌感染を伴わないニキビのざ瘡様皮疹ができる
- 皮膚の表面から点状出血が起きて痛みが出る
シミやそばかすに効く内服薬を服用したり、外用薬を塗布したりするよりもリスクは大きいと言えます。
アフターケアが間違っていると、逆に症状が悪化しやすいので、レーザー治療を受ける場合は十分に注意してください。