レーザーとシミ取り

気になる顔・体のシミ取りの方法のひとつにレーザー治療があります。
他の治療法より早くシミを取る事が出来る点が魅力的ですが、費用や痛み、副作用が気になりますよね。

こちらの記事では、レーザーでのシミ取りについて、ひとつひとつ解説していきたいと思います。

目次

シミ取りはレーザーがオススメ?痛みはある?

シミ取りの方法には、様々な種類があります。
その中のひとつがレーザー治療です。

レーザー治療は、他の方法に比べて早くシミを取る事が出来ます。
治療後は施術部分を摩擦などの刺激や紫外線から守ったり、外用薬や内服薬の処方でケアを続ける場合がありますが、短期間でキレイになる事が出来るのでオススメです。

気になる痛みですが、パチン!と輪ゴムで弾かれたような痛みを感じるようです。
シミの大きさや症状によってはそれ以上の痛みが生じるため、部分麻酔を行ってから施術しますので、痛みに関してはそれほど心配する事はないでしょう。

レーザーでシミ取りを行う病院の選び方

レーザーでシミ取りを行う病院の選び方

なるべく良い病院で、安心して治療に取り組みたいですよね。
良い病院探しのポイントとしては、下記の通りとなっています。

  • 問い合わせたときの対応
  • 病院の雰囲気
  • 治療法、アフターケアの充実
  • 無理のない料金
  • 口コミ、評判

以上のポイントを参考に、病院探しをするとよいでしょう。
また、何度も治療が必要になる場合は、長く続けても無理のない料金の病院を選ぶと良いですね。

レーザーでのシミ取りは皮膚科と美容外科、どっち?

まず、皮膚科と美容外科の違いについてですが、皮膚科ではレーザー治療の前に外用薬・内服薬の治療ができます。

皮膚科を選択するメリットとしては、『皮膚科専門医がいる』ということです。
皮膚の専門医ですので、もしも治療中に肌トラブルが生じた場合に対応することが可能です。
肌が弱かったり、敏感肌の方は皮膚科を選択したほうが安心だと言えます。。

一方美容外科では、レーザー治療がメインとなります。
美容外科を選択するメリットとしては、『レーザーの種類が豊富』ということです。
皮膚科でもシミ取りに必要なレーザー治療器はもちろんありますが、レーザー治療を主に行う美容専門の病院ですので、皮膚科にはない豊富な種類のレーザー治療器を備えています。

どちらを選んでもシミ取りの方法は同じですので、病院探しのポイントを参考に良い病院であれば、どちらを選んでもよいと思います。
皮膚科では断られた、というようなシミの治療として美容外科を選ぶというのもよいでしょう。

こんなときは要注意!病院選びの注意ポイント

先程、良い病院選びのポイントを挙げましたが、こんな時は要注意!というポイントもあります。

  • 専門用語を並べた難解な説明をしてくる
  • キャンペーンや高額な治療を無理やり勧めてくる

このような病院はやめておいた方が無難でしょう。
知らぬ間に治療が進められていたり、高額な治療料金を請求されてしまってはイヤな思いをしますよね。

分かりやすく、適切で納得のいく治療をするためにも、患者に寄り添ってくれる病院を選びたい所です。

シミ取りに使われるレーザーの種類はどのくらい?

シミ取りに使われるレーザーの種類

シミ取りに使われるレーザーには、主に6つの種類があります。
6つの種類と、簡単な特徴を説明します。

YAGレーザー

2種類の波長で表皮・真皮どちらのシミも取れるレーザーです。

Qスイッチルビーレーザー

濃いシミに効果的なレーザーです。

フォトRF

光を利用した、肌に優しいレーザーです。
期間をおいて数回照射が必要なため、治療期間は長くなりますが、痛みはほとんどありません。

フォトフェイシャル

様々な周波の光を顔全体に当てていく治療法で、ダウンタイム(治療後から回復までに掛かる時間)がほとんどありません。
繰り返し照射で効果が実感できる治療法のため、こちらも治療期間は長くなりますが、痛みはほとんどありません。

レーザートーニング

非常に弱いパワーの光を当てていく治療法で、レーザー治療が使えなかった肝斑にも使用できます。
さらに、美容効果もあり、肌のハリやキメの改善も行える上に、治療直後からメイクも可能です。
こちらも弱い光を当てていくため、治療期間は長くなりますが、痛みはほとんどありません。

炭酸ガスレーザー

患部を除去(切り取る)するレーザーです。
イボのような盛り上がったシミに使われます。
必ず局所麻酔で行われます。

シミの種類に対して、間違ったレーザーを当てると逆効果ですので医師に任せます。

どんなシミもレーザーで取れる?

どんなシミもレーザーで取れるのか

基本的にどんなシミも、適した種類のレーザーを使えば取る事が出来ます。
しかし、注意しなければいけないのは、そのシミが『肝斑』だった場合です。

肝斑は、レーザーを照射すると逆効果となって、より濃くシミとなってしまうのでレーザー治療が出来ません。
ただ、これまで肝斑の治療は外用薬と内服薬で行われてきましたが、技術の発展によって肝斑も治療する事が出来るレーザーが開発されました。

では、どんなシミもレーザーで取れるの?という事になりますが、実際症状や体質によっては、レーザー治療より外用薬・内服薬が有効な場合もあります。
レーザーでは取れない”シミ”がある、というよりレーザーでは取れない人もいると言えるのではないでしょうか。

レーザー治療をしたらシミが濃くなった!失敗?どうする?

「レーザー治療をしたらシミが濃くなった」という声が少なからずあります。
これは、治療後どうしてもシミが浮き上がってくるため、一時的に濃くなってしまうケースと、診察と治療を誤りシミが悪化してしまうケースがあります。

前者ならば、治療後医師の指示に従って適切なケアをしていれば、シミが徐々に薄くなっていくので問題はありません。
レーザーをしたら取れると思っていたのに濃くなってびっくり、というところでしょうが、治療の過程なので安心してください。

後者は、まず診察の時点でシミの種類を誤診断してしまった結果レーザーが合わなかった、という事があります。
肝斑とよく似た他のシミと間違えたり、ソバカスの下に肝斑が隠れていた、という事が後から発覚する場合があります。

この場合は再診して、適切な治療をしなおす事になります。
シミの診断は複雑ですので、隠れている肝斑に気付けない事は、残念ながら珍しいことではありません。
信頼を持てなければ、セカンドオピニオンしてみるのもよいと思います。

レーザーでのシミ取りに掛かる費用・料金は?

レーザーでのシミ取りに掛かる費用・料金

レーザーでのシミ取りは、ほとんどが自費診療となります。
そのため、どうしても費用は高額になってしまいます。

美容外科の相場では、安いもので2,000円から、高いもので40,000円からなんてものもあります。
基本料金ですので、シミの状態・大きさによって、料金は追加されていく事になります。

他にも、初診料や診断料などが掛かるので、なるべく安く治療できる病院を見つけると良いでしょう。

皮膚科でのレーザー治療は保険適用・医療費控除が可能?

健康保険は、健康のための治療に適用されるものなので、美容目的とされるシミ取りレーザー治療には適用されません。
しかし、厚生労働省が認可したレーザー治療器とシミではなく、アザに分類されるものに対しては、健康保険を適用する事が認められています。

基本的に適用は難しいことになっていますが、医師または病院の方針によっては、それ以外のものでも保険治療を行っている場合があります。
診療の際に、医師に保険は適用されるか確認してみるとよいでしょう。

医療費控除については、健康保険で受けたレーザー治療に対しては治療目的ですので、医療費控除の対象となります。
自費で支払ったものに対しては、美容目的とみなされるので医療費控除が出来ません。

妊娠中・授乳中のレーザー治療はできる?

妊娠中・授乳中のレーザー治療はできるのか

妊娠中・授乳中のレーザー治療は、控えた方がよいでしょう。

施術してくれる病院も探せばありますが、大抵断られます。
これは、妊娠中はシミができやすい状態であること、少しのストレスでも母体に影響すること、麻酔やレーザー治療後の治療薬が使えないことなどの理由があげられます。

授乳中もまだまだホルモンバランスの乱れがあり、治療には適した状態ではありません。
また、母乳にも麻酔や治療薬の成分が移行します。

どうしても気になるシミであれば、産後または授乳中である事を医師に伝えた上で、可能な治療があれば行うのがよいでしょう。

レーザー治療でのシミ取りについてのまとめ

レーザー治療でのシミ取りについてのまとめ

レーザー治療でのシミ取りは、他の治療法に比べて早く効果を実感する事が出来ますがリスクもつきものです。
自身の皮膚の状態や体質にも左右されますし、間違った診断のまま治療すると悪化する恐れもあります。

焦らずじっくりと治療に取り組み、疑問をもったらセカンドオピニオンをしてみるのも良いでしょう。
自分に合った治療を行えば、長年の悩みを解決する事が出来ます。